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大自然とケルトと妖精の国が生んだ秀作・傑作を一挙公開映画『ガッジョ・ディーロ』『ジャム DJAM』9月29日より、ヒューマントラストシネマ渋谷 他全国ロードショー

『ジャム DJAM』
監督・脚本:トニー・ガトリフ撮影:パトリック・ギリンゲッリ 編集:モニック・ダルトンヌ 音楽:フィリップ・ウェルシュ 出演:ダフネ・パタキア、シモン・アブカリアン、エレフセリア・コミ、ヤニス・ボスタンツォーグロウ
『ガッジョ ・ディーロ』監督・脚本・音楽:トニー・ガトリフ 撮影:エリック・ギシャール 編集:モニック・ダルトンヌ 美術:ブリジット・ブラッサール 出演:ロマン・デュリス、ローナ・ハートナー、イジドール・サーバン
9月29日より、ヒューマントラストシネマ渋谷 他全国ロードショー
DJAM
ロマの人々をテーマに映画を撮り続けてきたトニー・ガトリフ監督が描き出す、自由奔放なガールズ・ミュージカル・ロードムービー。古代ギリシアの詩人、サッフォーの伝説が残るレスボス島、どこまでも青いエーゲ海、さらには美しいイスタンブールの街並。歴史の刻まれた景色を、そこに育まれた文化とともに映し出す本作の主役のひとつはジャムが歌う、ギリシャのブルーズとも言われる音楽、レベティコ。音楽を愛し、音楽と生きるジャムと周囲の人々の魂の底から溢れ出す歌と踊りは、彼らの喜びや悲しみに寄り添いながら、生そのものをのびやかにうたいあげる。大胆不敵な主人公、ジャムを演じるのはポール・バーホーベン監督の『ベネデッタ』(2021)、レア・ミシウス監督の『ファイブ・デビルズ』(2022)に出演、近年最も注目される女優ダフネ・パタキア。劇中の歌は全て本人が披露しているほか、レベティコを演奏する楽器やベリーダンスも習得し、野生的なエネルギーを漲らせて輝くヒロインを見事に体現。ジャムを見守る継父、カクールゴス役には『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)、『レストレス』(2022)などの映画、舞台で活躍するシモン・アブカリアン。
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音楽とダンスをこよなく愛するギリシャ人の女性ジャムは、レスボス島でレストランを経営する元水兵の継父、カクールゴスとふたりで住んでいる。ある日、船のエンジン部品を調達するため、カクールゴスの代わりにトルコ・イスタンブールへ出かけることに。そこで彼女はフランスから難民支援のボランティアに来たアヴリルと出会う。
喧嘩あり、出会いあり、涙あり、笑いあり・・・・・・
そして音楽に満ち溢れた、ふたりの波乱万丈の旅が始まった!
ジャム DJAM 原題 : DJAM│監督・脚本:トニー・ガトリフ
撮影:パトリック・ギリンゲッリ│編集:モニック・ダルトンヌ│音楽:フィリップ・ウェルシュ
出演:ダフネ・パタキア、シモン・アブカリアン、エレフセリア・コミ、ヤニス・ボスタンツォーグロウ
2017年│フランス・ギリシャ・トルコ│カラー│97分
© 2017 Princes Productions - Pyramide Productions - Auvergne-Rhône Alpes Cinéma – Blonde - Güverte Films – Princes Films
DJAM
父が遺したカセットテープを頼りに、幻の歌姫を探して彷徨うフランス人青年のステファンは、ある日、ロマの村にたどりつく。村人たちは異 国から来たよそ者に冷たい態度をとるものの、なぜか酔いどれの老楽士イジドールは彼を気に入り、無理やり自分の家に滞在させることに。父が愛したロマの音楽、パワフルな女性サビーナとの恋……。村の人々の生活と文化に触れ、徐々に仲間として受け入れられるステファンだったが、ある日事件が起こって──。
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タイトルの『ガッジョ・ディーロ』とは、ロマの言葉で「愚かなよそ者」の意。1997年のロカルノ国際映画祭銀豹賞、主演女優賞はじめ5部門で受賞、同年のモントリオール世界映画祭で特別賞を受賞するなど国際的に高く評価され、時を超えて愛され続けるトニー・ガトリフ監督の傑作が再公開。色鮮やかな衣服や花の香りを身に纏った女性たちのダンスや歌声、実際にロマの楽士であるイジドール・サーバンをはじめとする男たちの力強い演奏はまさに圧巻で、ロマの歴史と彼らが置かれる過酷な状況を鮮烈に描き出してゆく。ステファン役はミシェル・ゴンドリー監督『ムード・インディゴ うたかたの日々』(2013)、フランソワ・オゾン監督『彼は秘密の女ともだち』(2014)、近年では日本の大ヒット映画のフランス版リメイク『キャメラを止めるな!』(2022)でも主演を務めたロマン・デュリス。サビーナを演じるのは歌手としても活躍するローナ・ハートナー。厳しい環境でも決して希望を失わないロマの人々へのリスペクトに満ちたあたたかな眼差しは、製作から四半世紀経った現代においても色あせることはない。
ガッジョ・ディーロ 原題:Gadjo Dilo│監督・脚本・音楽:トニー・ガトリフ
撮影:エリック・ギシャール│編集:モニック・ダルトンヌ│美術:ブリジット・ブラッサール
出演:ロマン・デュリス、ローナ・ハートナー、イジドール・サーバン
1997年│フランス ・ルーマニア │カラー│100分
© Princes Films 1997
TONY GATLIF
TONY GATLIF トニー・ガトリフ
1948年、アルジェリアでロマの血を引く一家のもとに生まれる。アルジェで少年時代を過ごしたのちフランスに渡って放埓な生活を送っていたが、パリ国立高等美術学校で演技や映画製作を学び、1975年に“La Tête enruine”で長編デビュー。インドからスペインのアンダルシアまでのロマの歩みを音楽を通して描き出すドキュメンタリー『ラッチョ・ドローム』(93)がカンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され注目を浴びる。その後、ロカルノ国際映画祭銀豹賞をはじめ数々の賞を受賞した『ガッジョ・ディーロ』(97)、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した『愛より強い旅』(04)で国際的な名声を確立。他の監督作に『僕のスウィング』(02)、『トランシルヴァニア』(06)、『怒れ!憤れ! ステファン・エセルの遺言』(12)など。また俳優としてオタール・イオセリアーニの『皆さま、ごきげんよう』(15)などに出演する他、作曲家として『ガッジョ・ディーロ』、『ベンゴ』(00)でセザール賞作曲賞を受賞、多才ぶりを発揮。一貫して自身のルーツであるロマの文化や音楽に焦点をあて、躍動感あふれる作品を生み出し続けている。
REVIEW
『ジャム DJAM』
ダフネ・パタキアは主人公ジャムにロックスターのようなカリスマ性を吹き込み、多くのボディランゲージを披露する。
彼女は生まれながらのパフォーマーであり、スクリーンで圧倒的な存在感を放つ。
The Hollywood Reporter
どんなに大変な時でさえ、ジャムには歌がある。
Screen Daily
『ガッジョ・ディーロ』
生々しい会話、土臭いにおい。強い酒、洗練されているとはいえないセックス。
『ガッジョ・ディーロ』には決してためらいを知らない魅力がある。
SFGARE
撮影監督のエリック・ギシャールも素晴らしい。
雪に覆われた森のゴージャスなショット、狂騒的な結婚式のシーンなど、サイレント映画風のユーモアが盛り込まれている。
The New York TImes
COMMENT
言葉が通じない旅は尊い。人々とのコミュニケーションに四苦八苦しながらも感覚の交換は深まり、互いの距離はぐんと近づく。「ガッジョ・ディーロ」はそこにロマの音楽とダンスが重なるのだから最高だ。ロマン・デュリスのあまりに自然な(殆ど素なんではないか?)仕草や行動、服装や髪の乱れ具合まで、あれほどありのままに生々しく捉えてしまうトニー・ガトリフ監督は本当にすごい。この映画、セミドキュメンタリーと言っても良いのではないか。ロマの出演者たちの伸びやかさ、サビーナ役のローナ・ハートナーの野性味溢れる魅力も全開だ。 ガトリフ監督の映画に触発され、いてもたってもいられなくなり、ルーマニアのロマのミュージシャンたちが住む村まで突撃旅をしたことがある。音楽が聴きたいとリクエストしたら、彼らの家のリビングルームに楽団を呼び寄せ、2時間以上手抜きなしの熱演が繰り広げられた。何だか夢を見ているような時間だったが、とてつもなくリアルな体験として、私の中にいまだにあのときが生きている。私にとって忘れられない大事な映画の一本、それが「ガッジョ・ディーロ」だ。
在本彌生(写真家)
次々と悲しいエピソードがやってくるのに、なぜかドタバタ劇になっている。 悲しい歌を聴いていたはずなのに、底抜けに陽気になってしまう。 まるで、ロマの音楽のような映画。
小島麻由美(シンガーソングライター)
THEATERS
公開日 地 域 劇場名
関 東
上映終了 渋谷区 ヒューマントラストシネマ渋谷
上映終了 世田谷区 下高井戸シネマ
上映終了 品川区 目黒シネマ
上映終了 横浜市 シネマ・ジャック & ベティ
2月11日 逗子市 シネマアミーゴ
(『DJAMジャム』のみ上映)
上映終了 深谷市 深谷シネマ
甲信越静
近日公開 松本市 松本CINEMAセレクト
上映終了 上越市 高田世界館
中部・北陸
上映終了 名古屋市 シネマスコーレ
上映終了 福井市 福井メトロ劇場
関 西
上映終了 大阪市 シネ・リーブル梅田
上映終了 京都市 アップリンク京都
上映終了 神戸市 cinema KOBE
中国・四国
上映終了 広島市 横川シネマ
2月9日 福山市 福山駅前シネマモード
2月23日 高知市 ゴトゴトシネマ
九州・沖縄
上映終了 福岡市 KBCシネマ